先日地銀で投資信託を購入した方から「分配金ってなに?」と聞かれることがありました。
購入したファンドについてお聞きしたところ、年4回の分配があるものでした。
購入時に担当者から説明があった(と信じたい!)はずですが、わからずに購入されている方もいるんだなあと思い、記事にしました。

目次
分配金とは
投資信託には「分配金」という仕組みがあります。
分配金は投資信託の決算が行われる際に、運用収益の一部を分配金として投資家に支払います。
決算はファンドによって毎月や3ヶ月に一回、年に一回など異なります。
自身の保有している口数が何口あるかによって受け取ることができる分配金が決まります。
また、分配金には「普通分配金」と「特別分配金」の2種類があります。
- 普通分配金
普通分配金とは、運用収益から支払われる分配金です。
利益ですので配当所得として課税対象になります。
- 特別分配金
特別分配金とは、個別元本(自身の平均取得価額)より基準価額が低い場合に、個別元本から基準価額を引いたものです。
特別分配金は元本払戻金とも言われ、自身の投資元本の払戻金に過ぎません。
よって課税されません。

分配金ありなし、どっちがいい?
- 少ない収益でも定期的に受け取りたいなら分配金あり
分配金を受け取ることによって、運用できる資産は増えず、複利の恩恵を受けづらくなり、運用効率は下がります。
リタイア後で年金生活者が収入の足しにするなど、定期的に受け取りたい方は選択肢の一つとして考えても良いかもしれません。
- 長期の運用で複利効果を得たいなら分配金なし
分配金を受け取らず再投資することによって、複利の恩恵を受け、投資効率を上げることが可能です。

おわりに
「分配金あり」「分配金なし」のファンドがあり、目的や考え方で一概にどちらが良いということはないと考えています。
気を付けたいのは「毎月お小遣いのようにもらえるから」などの、目先の分配金にだけフォーカスしたセールスです。
分配金は一生もらえると決まっているものではないですし、自身の投資元本を減らし続けてしまう「タコ足配当」のものも多いです。
私自身は長期で運用し、複利の恩恵を受けるために「分配金なし」のファンドを選び、必要なときが来れば必要な分だけ取り崩すのがベストと考えています。
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